ブログ(現場レポート)
桂枝雀の世界
2024年 11月 18日
皆様は、桂 枝雀(かつら しじゃく)という落語家の名前を聞いたことがありますか?
桂 枝雀 (1939年-1999年)は上方落語を代表する落語家で、落語家からはもちろん、
松本人志さんをはじめ多くのお笑い芸人さん達からも、いまだに絶大な支持を得ている噺家(はなしか)さんです。
松本人志さんは、よくテレビで笑いの法則とは『緊張と緩和』という事をおっしゃいます。
人間が極度の緊張状態から解放されることで笑ってしまうという手法で、
これは桂枝雀師匠が提唱したことで知られています。
『笑い』という物に対して独特な哲学をもっておられた方で、
私は、20代の頃から25年以上枝雀落語の大ファンなんです。
残念ながら1999年4月、ご自宅で自ら命をたたれてしてしまいました。
私が初めて生で独演会を見に行く当日の出来事でした。
精神的な病を患っていらっしゃったようですが、遺書がなかった為はっきりとした理由はわかりません。
享年59歳。
叶う事はありませんでしたが、一度生で枝雀師匠の落語を観たかったです。
私の車のナビの中には、枝雀落語が40本近く入っています。
それでも全作品の3分の2くらいなので、いつかコンプリートしたい!
(データのみで持っている物と、写真のCDがマイコレクションです!!)
私にとっての枝雀落語の魅力を一言で言うと、
『何も考えずとも思わず笑ってしまう単純な面白さ。』
だと思います。
とにかく話し口調が独特で、何度繰り返し聴いても笑ってしまうんです。
一日一笑。
それに加えて、噺の中へ自分が入っていき、無になる不思議な感覚も好きです。
古典落語ですが話の内容自体も全然むずかしくなく、当時の人々の暮らしや風情を感じられてとても楽しい噺(はなし)ばかりです。
だいたい20分~30分くらいの噺がほとんど。
移動の時や待ち時間に、気軽に聴くのが密かな楽しみです(^^)
筆者:G.H