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説明書にあらず

2020年 11月 23日

鉄骨にしても仮設足場にしても、何も見ずに組み立てているわけではありません。

事前にされた計画や準備により作られた、図面を確認しながらの作業になります。

私が入社する前から存在する、会社のパンフレットがあります。

(今は代替わりして、古いそれは何部かが事務所で眠っていますが)

その中で「リアルスケールのプラモデルを組み立てる感じ!」

という文言が鉄骨の組み立て作業を指して載っていますが、より厳密に述べますと、

 

昔のプラモデルは触ったことがないのでわかりませんが、

昨今のものは付属の説明書が丁寧に組み立て方やその順番を教えてくれる親切設計

 

現場で用いる図面にはそういうものはなく、

前から、横から、上から(便宜上の表現)見た完成図のみが描かれています。

各部位の材料の名称(記号や番号)が記載されているので、

職長はそれを見ながら、鉄骨材をどう搬入し、どう降ろして並べ、

どういう順番で組んでいくか、モノの動きや流れを考えます。

状況も現場ごと。新設なマニュアルがあるわけではありません。職人の世界

図面の中身はかなり細かく、文字は小さく全て白黒。

作業中も逐次図面を参照しながらですが、

慌ただしい中ではチェックに時間がかかったり、見落としや見間違いの危険があります。

対策として、事前に図面に加筆し、自身や全作業員に分かりやすいよう工夫共有します。

 

 

入ったばかりの新入社員は、最初はただ口頭で指示を受けるのみですが、

先輩に教わりながら少しずつ図面の見かたというものを覚えていき、

レベルアップに合わせて、図面を見ての単独作業も任されるようになっていきます。

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